岩国レンコンの穴の数は9つ?普通のレンコンとの違いを農家が写真で検証

「岩国レンコンって、普通のレンコンと何が違うの?」
「穴の数が違うって聞いたことあるけど、本当?」

こんにちは、岩国市のれんこん農家「蓮根屋あゆみ」です。
実はお客様からよく聞かれるのが、この「レンコンの穴の数」についてのお話。

一般的にスーパーで売られているレンコンの穴は「8つ」と言われていますが、私たちの育てる「岩国レンコン」は穴の数が1つ多い「9つ」あると言われています。

「それって都市伝説じゃないの?」
そう思う方もいるかもしれません。そこで今回は、収穫したばかりの新鮮な岩国レンコンの断面を実際に撮影し、穴の数を数えて検証してみました!

【証拠写真】実際に穴の数を数えてみました

論より証拠。まずは、こちらの写真をご覧ください。
収穫したばかりの岩国レンコンをカットし、穴の数を数えてみました。

岩国レンコンの断面 穴の数が9つある証拠写真
▲実際に番号を振ってみると…きれいに9つの穴が並んでいます!

いかがでしょうか?
真ん中の穴を囲むように、くっきりと「9つ」の穴が開いているのがわかります。
これが、他県産のレンコンとは違う、岩国レンコンの大きな特徴なんです。

なぜ岩国レンコンは穴が9つなのか?

なぜ岩国レンコンだけ穴が多いのでしょうか?
これには、岩国の歴史と深い関わりがあると言い伝えられています。

江戸時代、岩国藩主であった吉川(きっかわ)家の家紋は「九曜紋(くようもん)」といって、9つの星が描かれたものでした。
岩国で採れるレンコンの穴がちょうど家紋と同じ9つであったことから、お殿様は「これはめでたい!」と大変喜ばれ、推奨したことで栽培が広まったと言われています。

植物学的な品種の違いもありますが、こういった歴史的背景を知ると、食べるときに少しありがたい気持ちになりますよね。
「見通しがきく(穴が開いている)」縁起物に加えて、「9(苦)を抜く」「吉川家の加護」という意味でも、岩国レンコンは贈答用やお正月料理に愛されています。

農家からの正直な話(個体差について)

さて、ここまで「9つです!」と断言してきましたが、農家として正直なところをお話しすると…
「全部が全部、きれいに9つとは限らない」というのもまた事実です(笑)。

自然のものなので、生育状況によっては穴の形が変わったり、稀に数が前後することもあります。
ですが、私たちが日々収穫している手応えとしても、やはり岩国種は「9つ」の特徴をしっかり持っているものが多いです。

▲この白く輝く断面!シャキシャキ・モチモチした食感が魅力です。

この白く輝く断面と、シャキシャキ・モチモチした独特の食感こそが、穴の数以上に私たちが誇りたい岩国レンコンの魅力です。

まとめ

  • 一般的なレンコンの穴は8つだが、岩国レンコンは9つあることが多い。
  • その理由は、岩国藩主・吉川家の家紋「九曜紋」に通じると喜ばれた歴史がある。
  • 実際に数えてみると、本当に9つある!(写真で検証済み)

穴の数を数えながら食べるのも、岩国レンコンならではの楽しみ方です。
ぜひ今度手にとった際は、お子様やご家族と一緒に「本当に9つあるかな?」と数えてみてくださいね。

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